青空の下月夜に舞う

スモークを貼ってある車内は見えないだろうけど、ちょっと怖い。

慶太郎の家に居る人達は、もう怖くないって分かったばかりだからいいけど。


冗談まじりに放った私の言葉を、拾ったのは。


「祭り……うん、みたいなもんかな」

「え!冗談だったのに!本当に今からあるの?出店ないよ?」



先ほどから忙しなく、スマホをいじり続ける隼人だ。

空いてるのはコンビニと、カラオケ店だけ。
ゲームセンターはもう照明が落ちている。


「麻衣ちゃん可愛いわ~。本当に妹にしたい」


すると、助手席に乗った裸女が笑いながら言い放ち、私に振り返った時。


「……何の、」

「来た来た」


何の音だろうと、疑問を口しようとしたけれど、被せられた声。



同時に。
遠くから聞こえるエンジン音。