スマホを私に見せてくれた。
画面には、慶太郎、の文字で着信中。
私が笑うと、裸女も笑いながら。
「もしもし。麻衣ちゃんに笑われてるよあんた」
「ちょ……美咲さん!」
「あははっ。今ね、メロンソーダ飲んでる。麻衣ちゃんはカルピス。……は?知らないし」
何を言ってるのか分からないけど、電話口で喚いてるらしい慶太郎に、スマホから若干耳を話しながら受け答えをする裸女。
カルピスのストローに口を付けて。
中の氷をかき混ぜる様にストローを回していたら。
「偶然」
俯いた頭の上から聞こえてきた声に。
思考が停止した。
ゆっくり顔を上げ、見上げた先には。
「買い物?何買ったの?」
にこにこと。
一見人当たりがよく、優しそうに見える。
「うん……雄大は……?」
「知り合いが働いてるから。ついでに」
雄大が指を向けた先には二人の男の人が居た。

