「ねえ、お金ある?」
「え。貸しませんよ」
「違うし」
一緒にお風呂に入った仲だ。
特に気にする訳でもなく。しかし背を向けて着替えた私に、裸女が声をかけ、冗談で答える。
「服、買いに行かない?そうしよう!決めた!」
「え、ちょ、いや、ちょっと」
私の腕を掴み、エアコンを勝手に切ると、手を引いたまま玄関を出た。
え。私ダサい?
無難な格好してると思うんだけど。
慌てて鍵をかけて、階段を降りる。
バス停に着くと、ちょうど目の前にバスが止まって乗り込んだ。
バスに揺られながら、裸女はスマホをいじっていて。
自分で言うのも何だけど、私みたいな女子高生沢山居ない……?
服に視線を落としながら、普段はあまり気にしない服装が、急に気になり始め、テンション下降気味。

