青空の下月夜に舞う


「寝てなかった?」

「寝てた」

「起きたの?!」

「うん」


うん、て。
人間はね、眠り始めた時が、一番深い睡眠に落ちていくんだよ?

あんたどんだけ敏感なの。


フローリングにしゃがみこんだままの私に、かがんだ格好の響。

足元に目をやると、よく考えれば変な光景だよな、と。
変な笑いが込み上げてきた。



「眠れねえのか?」


頭上から、降ってきた声。

見上げると、切なそうに眉を曲げる姿。
さっき……海で見た時と同じだ。


「あんたはさ、私を捨てられた犬見たいに思ってない?」

「何言ってたんだ」

「例えばの話だよ」