「部屋らしくなってんな」
中に入ると、リビングを見て一言。
何しに来たの、は変かな。
こんな人周りに居た事ないし、家に上げたのは二回目だけど、この前は不可抗力みたいなもので……
「おい」
「っ!!」
どうしようか考えていると、絨毯に腰を下ろした響が私を呼ぶ。
思わず息を飲むと。
「風呂。入ってこい」
「……」
「ねみぃから。なるべく早くな」
今日。私の様子を見て、この間の様に一緒に居てくれようとする配慮なのだろうか。
立ち尽くしたままの体は、固まって動かない。
「と、泊まるの……?」
一番ストレートに聞いてみた。
ドキドキしているのとは違う、胸の内。
言葉を吐きながら、私はどんな答えが欲しくて口にしているんだろうという不安からの。ドキドキだった。

