青空の下月夜に舞う



1つ息を吐いて、大きく深呼吸。



「おい」



電話を耳から話して閉じると、後ろから声がかかり、肩が揺れた。


そうだ。
コイツが居たんだっけ。


もう一度深く息を吸って深呼吸。

グッと握った拳。


振り返り、響に笑みを向けた。


「ごめ、電話してた」


普通に。
いつも通りに。口を開いた、けど……

響の表情は、困った様に眉を曲げ、口は固く結ばれている。



「お前……なんて顔してんだよ」



苦しそうに話す姿に、胸がチクリと痛んだ。

あんたこそ。
そんな顔しないでよ。

普通じゃいられなくなるじゃん。


甘えたくなる心。
必死に溢れるものを塞き止める。


「何が?あんたこそ。お腹でも壊してんの?」