青空の下月夜に舞う


「ありがと、ね」

「え……?」


隼人を見ると、少し照れた様にハニカミ、斜め下に視線を向けている。


「あの日。言えなかったから。庇ってくれて助かった。捕まったら停学は確実だし」


確かに。
校則は比較的緩いけど、喧嘩で捕まったともなれば、学校側としては何らかの処罰はあるだろう。


「だから。ありがとう」

「いいえ……」

「ちょっと、聞いてもいい?」

「うん」


隼人は1つ、咳払いをした後。
何故あの時、俺達を見つけたのかと問われた。

帰りに寄ったコンビニで、がらの悪い人達の口から“美舞”の声が聞こえたから、と告げると。


「そっか。偶然通りかかったんじゃなくて、探してくれたんだね。じゃあ尚更感謝しなきゃ」


優しく笑うと、俯いていた顔を上げて。