青空の下月夜に舞う

「麻衣ちゃーーーん!!こっちー!」


少し歩き、足元が砂になって暫く。
裸女が私の名前を呼ぶと、



――――パン!!


裸女の背から打ち上げ花火が。


そして、次々に上がる花火。
よく見ると、ミナが火を付けていた。


「ヤベェ。やっと夏キタ!!って感じしねえ?」

「おお。やっとキタ、な」

「遅れんな!ミナくん早ぇからな!」



ざわめき出す男の人達に一抹の不安。

……何が早いの?
そして、夏は肌で感じるでしょう?
毎日暑くねえのかよ。
太陽見てねえのかよ。


心の中で、激しく突っ込みを入れる。



そして。

手に持っていた花火入れを開け出したかと思うと。
次々に火を点け始めた。