青空の下月夜に舞う

「着いたよ」


ミナの声に、スライドドアを開けた裸女に続くと、そこは海。



「麻衣ちゃん、次は昼来ようね!」


満面の笑みで言い放つもんだから。思わずはい、と返事をすると、絶対だからね!と念を押された。


私達に続いて、男達が車を降りる。


そして、トランクから出で来たのは……


「こんなに?!」

「あはは!リアクションナイスだね!麻衣ちゃん」


びっくりする位の花火の量に目を丸める。
そんな私に声をかけたのは、祐也だった。


「バカか。俺達以外も居るんだよ」

「ばっ、バカってアンタ……っ!」


祐也に文句を言い返そうとすると、私達が乗ってきた車の後ろ。

つまり私達が今立つ真後ろに、車が止まった。