青空の下月夜に舞う






「おはようございま~す」



夕方まで、目を冷し続けた結果腫れは少し引いた。

泣くときは目を擦らず、そのまま流せば腫れはしない。

けど泣きたくないのに泣いてる時、そこまで考える余裕はなくて。

少しだけ腫れた瞼。

パン屋の店長が、少し心配気な目を向けてきたけど、気付かない振りをし続けた。


土曜日。

幸い忙しく、バタバタしていて。バイトが終わるまで、他の人と話す暇はなかった。


昨日の今日で、バイトが焼肉屋じゃなくて良かったと本当に思う。

明日は行かなきゃいけないんだけどね。


考え事をしながらロッカーで着替えると、挨拶をしてパン屋を出る。



夜ご飯、今日は牛丼食べたいな。

泣いた事で、スッキリしたのか分からないけど、気持ちが軽い気がして、いつもは行かない店へと足を運ぶ。