二人にかけられた布団が擦れる音でさえ、私をドキドキさせる。
「こっち向けよ」
「やだ……っ。だって私変な顔……」
「元から整ってねえよ。こっち向け」
し!失礼にも程があるんじゃないの?!
あんたは確かに綺麗な顔してるけど、私女の子だよ?
意地でも向くもんか、と。
無視していたら、
「やっ……っ!」
「ほら。顔はかわんねえよ」
響の腕と足で。無理矢理正面を向かされた。
嫌だっていったのに。
やっぱり私の言うことは聞いてくれない。
「女って、計算高いと思ってた」
「……は?」
「慰めて欲しいから泣くんだろ。なのにお前はキスもしてこねえ」
「!!」
切れ長の目。
ストレートの前髪が、ハラリ。
重力に負けて、響の白いおでこを撫でる。
「こっち向けよ」
「やだ……っ。だって私変な顔……」
「元から整ってねえよ。こっち向け」
し!失礼にも程があるんじゃないの?!
あんたは確かに綺麗な顔してるけど、私女の子だよ?
意地でも向くもんか、と。
無視していたら、
「やっ……っ!」
「ほら。顔はかわんねえよ」
響の腕と足で。無理矢理正面を向かされた。
嫌だっていったのに。
やっぱり私の言うことは聞いてくれない。
「女って、計算高いと思ってた」
「……は?」
「慰めて欲しいから泣くんだろ。なのにお前はキスもしてこねえ」
「!!」
切れ長の目。
ストレートの前髪が、ハラリ。
重力に負けて、響の白いおでこを撫でる。

