青空の下月夜に舞う

体は響とは反対向きにベッドに入る。

背中も触れない距離。
横になると、体がずっしりと重く感じた。


その時。
響がもぞもぞと動き。



「ひゃっ……」

「そんな声出すんじゃねぇ」


さっき後ろから抱かれた体勢と、ほぼ同じ。
腰に手を回し、私を引き寄せ。

更に首のしたから腕が伸びて。


腕枕……っ!腕枕だよ……っ!!!



ベッドだという事に意識が向くのか、さっきとは比べ物にならないくらいに心臓が煩い。


「離れてよ……これじゃ眠れない」

「大丈夫だ」


いや、私が大丈夫じゃないんだってば。

背中から伝わる声。
腕に伝わる振動。


「危なっかしいなお前」

「……あんな喧嘩する人に言われたくないんですけど」