青空の下月夜に舞う


「眠れねえだろ。そんなに怖がって。一緒に居てやる」

「……」

「何だよその目は。何もしねえよ」


睨む様な顔をしていた私は、至近距離で凄まれたり、笑われたり。

響って、こんなに表情豊かだったっけ。


数秒睨んだ後。

「絶対覗かないでね」

「裸見られて、何で恥ずかしいんだよ」


ボソボソと、不思議がる響だったけど、私は素直に部屋着を手にしてお風呂に向かった。







少し温めのシャワーを浴びて、タオルを頭に巻くと、部屋に戻る。


そこには、私のベッドに横たわる響の姿。


まさか、こんな短時間で寝ないよね?

もし寝てたら、先程の事もあるし、起こすのも悪いなって思ってたら。


部屋にまたも、振動音が。

今度は私の鞄から、だ。