青空の下月夜に舞う

私の言葉を聞いて、フッと鼻で笑った響が、腕の力を抜いて、私の髪を撫でた。


「知ってる」


それはとても穏やかな声で。
顔は見えないけど、笑っているのが分かった。


小さな子供が大人にあやされてるみたい。

年は一歳しか変わらないのに。



結局。
落ち着くまで、ずっと背中を撫でたり、髪を撫でたり。

時おり呟く「大丈夫」に、私の体の力も徐々に抜けていった。




暫くして。


「あ」


と、響の口から漏れたと同時に、静かな部屋に響き渡る、振動音。

響のポケットからの様で、私は気まずい空気に、体を離そうとしたけど。

左手が腰に回り、体が反転。

今度は響を背にして足と足の間に体が収まった。