「いつから、我慢してた?」
響が放った一言に、目を見開く。
優しく背中を撫でられ、嗚咽を頑張って深呼吸に変える。
「大丈夫」
「~~っふ、」
「大丈夫」
「……ひ、」
「大丈夫」
繰り返し、宥めるように呟く“大丈夫”の言葉。
響は何故ないてるのかさえ知らないのに。
背中に腕を回して、ギュッとシャツを掴んだ。
強く、抱き締め返す様に。
きっと私は、抱きしめて欲しかったんだ。
その“誰”かの、“誰”に抱きしめてもらうのは、もう無理だろうから。
一人、平気な顔をし続けた。
「なんで、あんた……なん、かに……っ」
人の話は聞かないし、俺様もいいとこだし。
お風呂に勝手に入ってくるし。
「だい、嫌い……っ~~」
どこまでも強がってしまうのは、元々の性格。
今さら変えようがないけれど。
どこまでも素直じゃない自分に嫌気が差す。

