青空の下月夜に舞う

グッと喉が熱くなり、思わず俯く。


「おま、」


自分から家に上げたくせに。
何やってんだ私。


床に落ちる雫に、響が声を上げた。

そして。



「……――――――!!」



正面から。
包み込む様に、私を優しく抱きしめて。

目を丸め、息を飲む。
頬には柔らかい響の髪の感触が。



「そんな顔、すんな」




ぶっきらぼうなのに。
凄く。凄く、優しく聞こえる声。




「何があった、とか。聞かねえから。何かしんねえけど。大丈夫だ」

「……っ。」


どうして。
私なんかに優しくしてくれるんだろう。
私が欲しい言葉がわかるんだろう。


匿ってくれたから?
顔見知りだから?

だけど、そんな事は吹っ飛びそうなぐらい、体に響く、優しい声にすがりたくて。


私はブンブンと、首を振り、更に視界を涙で歪めた。