見とれていたのかも、しれない。
あまりにも衝撃的で。
ドラマや映画じゃなく、目の前で起こってる事実に。
しかも、咄嗟の判断なんかじゃない。
明らかに、喧嘩に慣れている、と。
素人目でも分かるほどに綺麗に“舞う”が、ピッタリ。
その時――――――……
「ひっ!け、け、警察……!」
後ろからした声に、思わず振り返る。
ちょうどゴミを捨てに来たんだろう。
同じホールで働く男の子が、声を上げ、走って中に入ってく姿。
瞬間……
「……チッ」
聞こえてきた舌打ち。
倒れている六人の、呻き声が上がる中、一人だ け異世界に居る様なオーラを放つ人。
警察……?け、警察きちゃ、コイツ……捕まるんじゃ。

