青空の下月夜に舞う

金曜日の夜はすこぶる忙しくて。

何度経験しても慣れないくらいの、オーダーの数。

金曜日と土曜日は、時給上げてくんないかな、と。届かぬ新人バイトの願い。

途中先輩に注意される場面はあったものの、あっという間に上がる時間に。


「お疲れさまでした~」


と、告げて、従業員出口を出た時。

裏口奥。
駐車場の一番隅で、何やら音が聞こえた。


「~~~……!」

何て言ってるか、までは聞こえない。


だけど、衣服が擦れる音や、呻き声の様な人の声が聞こえる。



人間は弱いくせに興味津々。
私もその一人なんだと痛感する。


だって。早く立ち去ればいいのに、高鳴る胸とは裏腹に足は逆を向かない。

無駄に視力がいい目は、そちらから離れない。