青空の下月夜に舞う

周りを見ると、野次馬が。


「何見てんだよ!」


さゆりさんが声を張り上げると、パラパラと人は門へと歩き出し、ふぅ、と息を吐いた後、私に笑顔を向けてくれた。


「美咲の名前使っちゃった。私だせー。」


そう言って「ははっ」と笑う。


「わ!麻衣?何で泣くんだよ!」

「さゆり何泣かしてんだよ」

「あははは!泣くなよ麻衣~」


俯き、涙を流す。
ダサくなんかない。めちゃくちゃ、かっこよかったし。


「最高で、す」


虐められていた事が悲しかったんじゃない。
貧乏って言われて恥ずかしかったんじゃない。

友達だって。
言ってくれた事が何より嬉しくて。