彼氏に、またこのパンツって言われたら嫌じゃん、と。

裸は平気で、下着は気にするこの人をやっぱり心の中では裸女って言っちゃうな、と。


バスに揺られながら、下着の事ばかり考える私は変態じみてて、途中から鞄の中のパンの事を考える様にした。

祐也が今日来るかは分からないけど、カレーパンが五個。


本当は七個あったけど、コインランドリーで下着の話をしながら、一つずつ裸女と食べた。


エレベーターに乗り、今日も鏡チェックを怠らない姿を横目に捕らえながら。
玄関の扉を開けると、今日は靴が少なくて。

私達が帰ってくると、奥から男の子が三人。


「じゃ、よろしくっス」

「いってらっしゃーい」


裸女に声をかけて、横をすり抜け玄関を出ていった。