黒色女子を個人授業

「……何かあったの?」

私はサラダをパクつきながら、揶揄にならない程度に軽く問いかけた。

「……キスされて」


おおっと!

予想以上の答えにフォークを持つ手がピクリと震えた。

なんだ、酒井。やるときゃやるじゃない。


「そう……」

だめだ、茶化したりしちゃ。

うずうずしながらも、私は静かに相槌を打ちながら彩香の話に耳を傾けた。


「でも私、結局拒否してしまって……」


あー……

せっかく勇気を出して行動に出たのに、嫌がられたら。

それは傷つくわね、と胸の内で頷く。

だから酒井があんなに落ち込んでいたんだ。