黒色女子を個人授業

いつも通り他愛のない世間話をしながら、私たちはサラダバイキングつきのパスタ屋へ入った。

彩香はまだ少し余所余所しい態度をとっている。

サラダバーで盛り付けた皿をテーブルへ運んで、一息ついたところで私は切り出した。


「酒井のこと振ったんだって?」


私の言葉に彩香は慌てた様子で身を乗り出した。

「振ってなんていないよ!
……考えさせてって言っただけで……」

「え!? そうなの?」

今度は私が驚いた。


「酒井がものすごくへこんでたから、てっきり振られたのかと思った」

「酒井くんが……?」

彩香は私の話を聞くと、落胆して呟いた。「そうだよね……」