黒色女子を個人授業

翌日の昼休み、私はすかさず彩香に声をかけた。

「ねぇ、彩香」

また逃げられないように、私は喋る隙も与えず早口でまくし立てた。

「今日ね、ランチすっごい行きたいところがあるの!
猛烈にパスタが食べたくなっちゃって」

有無を言わさず押し切れば、渋々誘いに乗ってくれるはず。

「ちょっとトイレに行ってくるから、先に下で待ってて」

言い捨てて私はそそくさと逃げた。


しばらく経ってから1階のエントランスへ行ってみると、入り口のところで彩香が待っていてくれていた。

ほーら。作戦成功。

私は早足で彼女の元へ駆け寄る。

「ごめん、遅くなって! 行こう!」

景気良く彩香の肩を叩いて、ビルの外へと促した。