黒色女子を個人授業

私と宮間さんが席に着くと、大城さんは手に持っていたノートPCを部屋の隅にあるモニターのケーブルと接続した。

プロジェクト資料をモニターに映し出し、ざっとプロジェクト概要、体制図、スケジュールなんかを説明する。

「花山さんは現在のプロジェクトとの兼ね合いもあるでしょうし、来月から参入してもらいます。
今井さんのサポートと、遅延のキャッチアップをお願いします。
宮間さんは現在、手が空いているということなので、明日にでも。
天野さんと一緒に追加案件の要件を詰めていきます」

大城さんが一旦言葉を切ったところで

「よろしいですか?」

宮間さんがその説明にストップをかけた。

「1月の2日、3日にも作業が入っていますが」

彼女が指差す方向へ私も視線を向ける。

本当だ。モニターに映し出されたスケジュール表をよくよく見ると、冬休みにまで線が引いてある。

正月早々仕事だなんてまさか。ただの書き間違いだろう。


「これはーー」

大城さんがフッと笑いを漏らした。

「年明けに急ぎの納品物がありまして。仕方なく。
……安心してください。さすがにそんな急な仕事をお二人にお願いしたりしませんから。
今居るプロジェクトメンバーだけでどうにかします。
お二人はカレンダー通りで結構です」