黒色女子を個人授業

彼女は「お疲れ様です」と凛々しい笑顔で大城さんに向かって起立した。


「彼女はデザイン部所属の宮間さん。一時的にうちの部署のヘルプをしてもらうことになりました。
宮間さん、こちらは花山さん」

大城さんが私たちのことを紹介し終わると、彼女はその笑顔を私に向けて「よろしくお願いします」と挨拶した。


愛想が良くて快活な女性だ。

ついでにそこそこの美人で。清潔感もある。


こういう文句のつけどころのない女性をみると、ついつい裏の顔を想像してしまう。

完璧な女性なんてこの世にはいない。私の持論だ。

みんな何かしら隠したり偽ったり演技をしたり、女性ってそういうもんでしょ?



「宜しくお願いします」

私はなるたけ丁寧にお辞儀をした。

礼儀正しさは私の武装でもある。警戒すべき相手にこそ、ずさんなところを見せたくない。