「あんたら、あと何日で半年記念日?」 「あと…ちょうど一週間!」 「亜美」 「なに?叶夏」 「今度の記念日、賭けてみたら?」 「な、なにを?」 「奏とのお別れを」 「…でも…」 「賭けだもん。別れるかは亜美が決めな。 でも、これだけ言わせて。 後悔する選択は絶対選んじゃダメだよ」 「う、ん……」 親友の言葉に耳を傾けながら 私は叶夏が発した‘‘別れる’’ その言葉だけがリピートしていた。