傍からみれば、 私とカイはどういう関係なんだろう。 階段を並んでおりていると、 そんな考えが、ふっと頭をよぎった。 本当に私たちは、親友なのかな。 それとも…ただの、知り合い。 「そういえば、カイって、目、 すごい青いよね。 ハーフかなんか?」 …軽く問いかけたつもりだったのに カイからの返答はなく、 疑問に思った私は、後ろを振り向いた。 …カイの表情にいつもの つかみどころのない笑顔はなく、 無表情に街を見下ろしていた。 「…まぁ、そんなとこ」 歯切れの悪い、返事。