それは、 随時 私がカイに対して思っていること。 「カイって、この景色が どういう風に見えてるわけ? 私には理解できない」 「…へ」 ポカン、とカイが私を見た。 視線がぶつかって、真っ青な瞳に 吸い込まれそうになりながら、 言葉を続ける。 「口を開けば、空想、妄想。 どうしてそんなことばかり 思いつくの?」 …カイは悩ましげに眉をひそめたあと、 なみなみと続く曇り空を仰いだ。