星想い




次の日は、曇り空。



たまに雲の合間から青空が見えるけど、

太陽はかすんでいた。



学校が終わると、屋上に向かうことが

当たり前になっていることに気づき、

深いため息を着く。



嫌悪してるはずの空想主義者なんかと、

友達になっちゃって。



…非常階段を木枯らしが

吹き抜けて、少し肌寒い。



太陽の光がないとこんなにも

温度は変わる。



カツン、と階段を鳴らす

ローファーの音も、心なしか

寒気だった。