…時が経った。 夕闇が屋上を包み込んで、 空にも点々と星が瞬き始めている。 夜がふけるにつれて、 星空が更に輝きを強めるんだろう。 眼下に広がる街には、 暖かい灯がつき始めている。 …少し、肌寒い。 膝を抱えたまま、チラリと横目で カイを盗み見ると、 今にも鼻歌を歌い出しそうな様子で 空を見上げていた。 …あー、不用意に 承諾しちゃったんだよなぁ… 今さら断れない、し…。 …とりあえず、 今日のところは帰ろうか…。 立ち上がると、カイが私に声をかけた。