星想い




んん…食べようかな…

どうしよう。



食べることを躊躇していると、

夏崎カイはまた屈託ない笑顔を

私に見せた。



「まぁいいじゃん。

星屑3つくらいじゃ、変わらねえって」



そう、言った瞬間。



ふわっと1つの金平糖を

オレンジに染まった空に投げた。



「あっ…」



落ちる。



とっさにそう予想した。



夏崎カイの投げた金平糖は白で、

一瞬、空の茜に染まって、そして――。