星想い




夏崎カイはどこか楽しげに、

ポケットから1つの小瓶を取り出した。



星屑って…

まさか、麻薬だったりして――。



今更ながらそんな考えが浮かび、

思わず身構える私。



やばい。



最近、未成年の売人とかいるらしいし、

もし夏崎カイが

売人だったらどうしよう。



『麻薬はしません』なんて言って

断るにしても、無理やり飲まされて、

薬漬けになって、それで…。



…しかし、小瓶の中身を見て、

昨日と同じように

へにゃりと力が抜けた。



小瓶の中に入っていたもの。



それは…。