星想い




「…別に、ちょっと嫌だっただけだし。

そんなに怒ってる訳じゃ…」



「あー、そうなの?ま、いいじゃん。

てか今日、比較的 雲が薄いから、

ペガサス座が見られんじゃねえ?

飛んできたりしてな」



…また、意味不明なことをのたまう

夏崎カイをスルーして

屋上に踏み入った。



貯水タンク以外になにも置かれていない

こざっぱりとした屋上は、

相変わらず居心地がいい。