この時期になると、
みんな部活をやめて帰宅部になるから、
廊下はたくさんの3年で溢れていた。
少し窮屈な隙間をかいくぐり、
靴箱へと到着する。
ローファーを履いて外に出ると、
北風が校庭に吹き抜けた。
…さぶっ。
腕をさすりながら歩き、
校門を抜けて――
マンションへと、向かった。
流れる街並みを見ながら、
去年のことを思い返す。
――あの日の翌日から、
学校に再び通い始めた。
津田と小沼と話をつけるのは怖くて、
逃げ出したかった。
けど、その度にお母さんの言葉を
思い出して、津田と向かい合った。
そこで驚いたのが2つ。
…思っていたよりも、津田と小沼は、
素直だったっていうこと。
2人は、すぐに私に、謝った。



