簡易っぽい非常階段だから、 1段おりるたびにカツン、カツンと ローファーが音を立てた。 それにしても… 一緒にいて、疲れる人だった…。 夏崎カイの大海色の瞳を 想起しながら、再び吐息を漏らす。 私とは正反対の性格だ。 それはもう、 南極点と北極点みたいに、 真反対に位置している。 …明日、どうしようか。 紺色のとばりに包まれかけた街を 見渡しながら、ぼんやりと考える。 あいつに会わなかったら 行くつもりだったけど、 どうしよっかなー…。