空想なんていらない。 現実も、いらない。 今はただ、眠っていたい。 “無”の世界に浸り込んで、 ただ、ひたすら。 今は何も考えたくないから。 浅くなってきた眠りを無理に深くして、 私は意識を飛ばす。 この世界は、無情で、 理不尽だと、心の底からそう感じた夜。