お母さんに向かって。 私は、きっと、人間としてものすごく サイテイなこと、言った。 「母子家庭の家になんて…っ、 生まれたく、なかった…! お母さんなんて、大嫌い!」 あぁ、今日の私、 どこまでサイテイなんだろう。 お母さんの顔も、見られない。 いたたまれなくて、 お母さんを押しのけて2階に 駆け上がって、部屋の扉の鍵を閉めた。 タオルは、頭に残ったまま。 扉の前で、ドアノブを握って、 放心していた。