「どうして…と…こんしたの」 「え?」 お母さんの、私の髪を拭く手が、 止まった。 あぁ、もうムリ。 カイの言うように、私はずっと、 溜め込んでいたのかもしれない。 「どうして、 あんな現実逃避男なんかと、 結婚したの? しかも、死んで、 そのせいで、わたし…っ」 「ちさ…き…?」 …だんだんと 訳がわからなくなってきて、 少し見えた光にしがみついたら、 それは、八つ当たりの刃が 反射した光で。 私はこの刃で、 今日、何人、傷つけるんだろう。