「…カイになんて、 出会わなきゃ良かったよ」 「え?」 「カイの言うことを気にして、 空想なんてしなきゃ良かった」 カイが、私のことを、 目を見開いて見ている。 屋上に、風が吹く。 思い出す、体育館裏。 あの時とは違って、ここは、 とても、とても… 静かだ。 「千咲希…?」 「親友になるなんて承諾しないで、 あの日から、屋上に来るのを やめればよかった」 私の声が、響く。 わかっていた。 八つ当たりだって。 それでも。 何かに当たらないと、 私自身が壊れそうで、怖かった。