マンションの裏口から、非常階段へ。 息が切れて、苦しくて、それでも、 走るしか、できなかった。 この世界から、逃げてしまいたかった。 そうだ。 私が母子家庭だから、こんな目にあう。 私が、空想なんてバカなことを してしまったから。 何もかも、カイに会って、 親友なんかになってしまったせいだ。 私に、親友なんて、いらなかった。 空想なんて、いらなかった。 目から流れる何かが、 疎ましくてしかたなかった。