『風の波』 『光のかけら』 『星屑』 『雲の魚』 『街灯りの宝石』 …なんだか、 思い出すだけで呆れてしまう。 どうやったらそんなにも 変な世界を見ることができるのか、 不思議でしかたがない。 やっぱりカイの感性には、 私は到底ついていけないな…。 軽く息を吐いて力を抜くと、 通学カバンから本を1冊取り出して、 夕陽に背を向けてページをめくった。