そこで妹は中学生という設定に一つ付け加える事にした。


「妹が通っている学校は芸能科なんだ。 何でもリアリティを追求している…らしい」


「……つまり、これ全て演出なのか」


「あぁ」


リアリティというかリアルなんだがな。


「なんだ、演技か~、騙されたぁ」


早瀬は安堵し、地面に寝転がった。


言った事は信じてくれる…早瀬のそういう所が安心できる。


俺は早瀬が目を閉じている隙にメールを打ち送信した。


―――――――――――

【妹へ】

人を斬るなら返り血を被らない程度にやれ。


        兄より

―――――――――――