「ぎゃあっ!」
「ぐはぁっ!」
呻き声を上げて次々と倒れていく男たち。
二度と目を覚ますことはないだろう。
「弱いわね。 こんなあっさりとヤられるなんて。 組も随分と堕ちたわね」
時間を費やすのはこれ以上はもったいない。
殺された仲間たちを見て怖じ気つく男たちに笑みを浮かべ、
「一人残らずあの世に送ってあげる」
刃先の向きを変えた。
「……終わっちゃった」
刀を地面に突き刺して夜空を仰ぐ。
時間にしては十分足らず、この場にいた人数は百を超える。
彼女一人で全滅させたのだ。
「つまんなかった」
ぷうっと頬を膨らます彼女は子どもらしい。
刀を引き抜き、彼女はその場から立ち去った。
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