「何でもすると言ったな」
「あ、あぁ」
「なら……
俺らの下僕になれ」
「わかった!」
……わかったのかよ。
半分冗談で半分本気だったんだがな。
「にぃ…下僕って?」
水亜は首を傾げた。
「何を命じても従う奴…召使いなものだ」
「じゃあ、私命令する! 下僕、これ運んで。 依頼者に渡すんだから丁寧にね!」
これとは依頼者が頼んだ二つの頭部だ。
「は、はいっ」
震えながらも掴んだ。
「おーう、終わったか? ん、誰だそいつ」
上総さんが上機嫌に歩いてきて奴を見てポカンとした。
「今日から俺らの下僕で、虎です」
「下僕かぁ。 なら、全ての雑用任せっか」
それがいい、と上総さんが笑った。
なんか、賑やかになりそうだ。
本当は"仲間"と言いたかったんだが承諾したんだから"下僕"でいいか。