月鮮光‐紹介編‐


「ひぃっ!」


情けない悲鳴を上げてその場に座り込んだ。


「……以来通りに貴方方を殺します」


引き金に手をかけた瞬間、惠が動いた。


着物の袖口から細い何かを取り出して投げる。


長い針だ。


俺はそれをいっさい避けずに引き金を引いた。


バンッ


惠の心臓に一発、即死。


その場に崩れ落ちた。


「……なっ!!」


魚住譲治は驚愕した顔で俺を見る。


惠が針を投げた瞬間、譲治に向けていた銃を収め素手で受け止め、奴に向けていた銃先を惠に変えた。


刺さるわけではなく全ての針を掴んだ、といえばいい。


「先に何かを塗っていたんだろう。 だが、こんなので仕留められると思ったら間違いだ」


バラバラと針が地面に落ちる。


「それと、後ろにはご注意を」


……遅いけどな。


「え……」


言葉を発する前に譲治の頭が胴体から離れた。