「二丁拳銃、本気なの?」


「俺はいつでも本気だけどな。 水亜、魚住の頭とってこい。 俺はあいつを殺る」


「はーい」


ニコッと笑い、反対側に走り出した。


その背を見送った後、影から身を出して銃を連射する。


ダダンッ


「……!」


奴も一瞬動きが止まってから、打ち返す。


俺はいつも片手銃だ。


なぜなら、一発で相手の急所を狙うのは容易いから。


弾を無駄に使いたくない、と常に思っている。


ダダンッ


ダンダンッ


奴との攻防戦を開始してから数分。


ブシャッ


右肩から血飛沫が上がり奴は銃を地面に落とす。


「……ぐっ!!」


呻き声を上げながら左手で拾い上げようとした所を一発。


銃を奥に飛ばした。


奴の眉間に突きつけて、もう片方で魚住譲治に銃口を向けた。