「よっ、と」


私たちは高い塀から飛び降りて、集団に近づく。


月鮮光は表から堂々と攻める方法。


勿論、相手は警戒態勢に入るわけで……


ジャキジャキッ


次々と銃を向けてくる。


合図は、











リーダーが口から煙草を落としたとき。


私とにぃは走り出し倉庫の中に入る。


その前に立ちふさがる集団。


止まることなくリーダーが引き金を引いた。


ガガガガガッ


リーダーが使う武器はマシンガンで次々と集団を亡き者にしていく。


やっかいなのは味方にも容赦なく発砲する事。


でも、避けるのは容易い事だ。


銃の弾を避け、前方にいる何人かを切り裂いて倉庫の近くの茂みに転がった。


にぃは既に到着していたようで私に手招きをしてから中に入る。


リーダーは口角を上げながら断つ事のないマシンガンの引き金を引き続けていた。