―――――――
―――――
―――

午前零時


舞台となる魚住組が集まる巨大な倉庫の前に立った。


今回は私だけでなくにぃもリーダーも参加する。


「リーダー、今日はどういう風の吹き回し?」


リーダーはたまにしか仕事をしない。


本当にたまに。


「んー? ただ、久々に殺りたかったから」


煙草に火をつけては答えた。


「数は1,000。 ターゲットは倉庫の中にいます。


……後、それは何だ?」


にぃが私を見て眉を寄せた。


今回は黒のドレスではなく、巫女装束に身を包んでいる。


本来の色は赤白だけど私が着ているのは黒一色。


勿論、手作りです!


「えへへ、似合う?」


その場でクルリと回り、答えを待った。


「……似合うが、動きにくくないか?」


返ってきた答えは予想外だけど似合うって言ってくれたから気にしない。