ブランコ。



「わたし……あの場所へは本当に好きな人としか行かないって決めてる。それまでは一人で行くもん。だから、高梨くんも連れてってやんない!」


笑って、ふざけたようにリエはそう言ったが、座ってる僕を上から見る格好になるリエの目はものすごく真剣だった。

瞳の色が深い色を湛えて揺らいでいたのが、青色の冷たいLEDを吸い込んだためなのか、僕には判らなかった。