ブランコ。

楽しみだと言っていた。


一緒に行けて嬉しいと言っていた。


だけど花火大会での先輩の顔は曇っていた。


悲しかった。


悔しかった。


やっぱり僕は先輩の隣にはふさわしくない。


たとえそれが友達だとしてもだ。


僕は先輩を苦しめ、先輩を悲しませるだけの存在なのだろう。


それとも、あの瞬間、僕らの手が離れた瞬間、あの時、僕らの間の何かが途切れてしまったのだろうか。